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有機野菜と普通の野菜に味と栄養に違いはある

化学合成の肥料や農薬を使わずに育てた有機栽培と、普通栽培の野菜の味についてリサーチしました。また、栄養素が違う理由も載せているので、ぜひご覧ください。

味の違い

肉じゃがの画像

有機栽培と通常栽培の野菜を食べ比べると、味の違いを感じられます。普通の野菜よりも有機野菜のほうが、野菜本来の風味や甘みなどを強く感じられるのです。野菜ごとにあるエグミや苦みも抑えられています。

野菜ごとの栄養の違いにも左右されますが、抗酸化物質が野菜特有の風味を生むのだそう。抗酸化物質が多く含まれるほど風味がよくなることが確認されています。

有機栽培は有機肥料を調整しながら育てるため、野菜の糖度が上昇。さらにエグみや苦みの原因である硝酸態窒素が低下するため、おいしい野菜に仕上がるそうです。

野菜本来の味を実感できる

はじめて有機野菜を食べると「野菜本来の味はこれなのか」と思う方もいるのだとか。また、野菜の質は料理の味に直結します。たとえば、肉じゃがを作ると主役は「肉」と「じゃがいも」。しかし、有機栽培の野菜を使うことで、にんじんも主役の仲間入りができるのです。普通の野菜よりも旨みがあるため、シンプルな味付けで十分なおいしさを楽しめます。

栄養価の違い

野菜の画像

ビタミンC含有量が多い理由

有機栽培は土の中にビタミンCの含有量が多くなる傾向にあるため、有機野菜も必然的にビタミンCの含有量が多くなります。基本的に有機野菜は化学肥料を使用せず、有機肥料のみを使って栽培。有機物を土に混ぜ、微生物の力で分解・発酵させることで、野菜に必要な無機養分を土に与えています。

ビタミンCは、土の中の微生物が有機物を分解する際に作られるそうです。ビタミンCを豊富に含んだ土から、栄養を吸収することで、ビタミンC含有量の多い野菜が出来あがります。

硝酸態窒素が少ない理由

エグミや苦みの少ない有機野菜は、硝酸態窒素が少ないという特徴があります。硝酸態窒素の含有量についても肥料が影響しているのです。

有機栽培は野菜の様子を観察して、必要としている分だけ肥料を与えます。逆に普通の野菜は大量生産をするために、化学合成の肥料を大量に使用。野菜は肥料が多いと抜群に成長しますが、使い切れなかった養分を硝酸態窒素として内部に溜め込んでしまう性質があります。

また、硝酸態窒素の含有率が増えると野菜の味が悪くなります。

抗酸化物質の含有量が多い

有機栽培で育てられた野菜は、化学合成された農薬を使用しないため、病害虫から身を守るために免疫力を向上させます。それが、抗酸化物質の含有率増加に繋がっているのです。抗酸化物質は、体内の活性酸素を分解してくれる効果があるといわれています。有機野菜を食べることで、アンチエイジングにも効果があるかもしれません。

有機野菜は栄養と味の部分で、普通の野菜よりも優れています。

しかし、栽培するのに手間暇がかかるため価格も高い傾向にあるのが難点。流通量も少ないので、スーパーで見かけることもあまりないでしょう。毎日、有機野菜を食べるのは現実的とはいえません。

普通の野菜も洗い方次第ではおいしく食べられます。経済的な面から考えても、普通の野菜を美味しく食べられる方法を見つけましょう。