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野菜や果物についた残留農薬は、水洗いで落としている方が多いのではないでしょうか。
近年の農薬は、水やお湯で落ちるものが多いですが、ほかにも効果的に農薬を落とす方法があります。
より効果的に残留農薬を除去したい人は、以下で紹介するプラスαの方法も取り入れてみてはいかがでしょうか?
いわゆる茹でこぼしです。野菜のアク抜きと同時に農薬を減らす効果が期待できます。鍋に水を入れて煮立ったら、野菜を入れ、2~3分茹でたらお湯を捨てます。
ほうれん草、小松菜、白菜などの葉物野菜は、丸ごと茹でるよりもカットした状態で茹でた方が、表面だけでなく内部に浸透した農薬が落ちやすくなります。こすり洗いと比べても、より効果的に農薬を減らせると言われています。
野菜の皮むきは残留農薬を確実に減らせます。農薬は表面に付着しているので、皮をむくことで多くの農薬を除去できます。
じゃがいも、ニンジン、カボチャ、ゴボウ、りんごなどの農作物は皮をむくと良いでしょう。皮に含まれる栄養分も摂り入れたい人は、スポンジを使って洗うか、塩水に漬けてから調理するのがおすすめです。
沸騰したお湯に同じ量の水を加え、50度に下げます。50度のお湯で洗うと、野菜の表面に付着する農薬が除去されます。
ただし、温度が43度以下になったり、漬ける時間が長すぎると逆に殺菌が増える原因となったりするため、温度計を使いながら行いましょう。
葉物野菜など、葉が薄い野菜は20~30秒、茎が太いブロッコリーやアスパラガスは2~3分が目安です。温度が低くなったら足し湯をして温度を調整しましょう。
50度洗いをした後は、野菜の傷みを防ぐため、キッチンペーパーなどで水気をふき取ってから調理するか、冷蔵庫に保存してください。
塩や酢で野菜を洗うと、残留農薬が排出されます。それだけではなく、余分な水分や、アクを抜きにも有効です。
洗い方は簡単で、酢や塩を入れた水に野菜や果物を浸けておくだけ。皮や葉に浸透して残留農薬を外に排出してくれます。
また、野菜や果物に塩を直接につけて洗うのも方法のひとつ。レモンやオレンジなどの皮が硬い柑橘系の果物を塩で揉むように洗うと、塩の粒子が皮の表面に付着したワックスや汚れを削り取ってくれます。
キュウリやズッキーニなどの野菜もこの方法で洗えば、塩の粒子で傷ついたところから水が流れだすので、残留農薬を除去できるのだそう。とくに皮ごと食べる野菜や果物の場合は、ぜひ活用してみてください。
どちらの方法を使う場合でも、最後はきれいに水洗いする必要があります。
残留農薬の除去率で見ると、生で食べるよりも加熱調理の方がより多くの農薬を除去できます。
除去率は、揚げる>炒める>茹でるの順番です。生で食べるのが心配な方は、少しでも温めてから調理をすると良いでしょう。