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専門の疫学者たちは「食事と喫煙が主な原因で、食品添加物や農薬の影響はほとんど無視できる」との考えを示しています。
つまり、農薬はまったくとるに足らない要素でしかないと判断しているのです。これは、現在登録されている農薬が、発がん性試験や遺伝子への影響を調べる試験をクリアしているためです。
年々、がんによる死亡者が増える今、がんの増加は食品の残留農薬と関係があるのではないかと問題視する人もいます。
1990年、「暮らしの手帖」で行われたアンケートによると、主婦の多くは「食品添加物や農薬ががんの原因になると考えている」との結果になり、農薬に対してネガティブな印象を持つ主婦が多いことが明らかになりました。
今から20年以上前のアンケートなので、参考にするには古い資料ではありますが、食の安全が問題視される今は「農薬ががんの原因になる」と考えている主婦はさらに増えていると考えらえれます。
引用元:公益社団法人 緑の安全推進協会
http://www.midori-kyokai.com/yorozu/qa.html
農薬が原因でがんになる危険性がほとんどないことは、研究によっても明らかになっています。
1996年、ハーバード大学が発表した研究結果によると、「がん死亡要因」で最も大きな割合を締めているのが、「喫煙」と「成人期の食事・肥満」で、それぞれ30%を締めています。
その他、「家族歴」や「職業要因」、「飲酒」などで、「農薬・食品添加物」に関しては1%未満と、他の要因に比べて最も低い寄与率でした。このように、研究結果から見ても農薬とがんの因果関係はほとんどないと判断できます。
農薬の登録をする際には、発がん性の試験が行われます。遺伝子や染色体に変化を与えて悪影響をもたらす可能性がないかを調べるもので、3つの異なる試験によって検査が行われます。
また、ラットやマウスを使った発がん性試験では、一生涯に渡り農薬を混ぜたエサを与えて飼育し、がんの有無などを検査します。
この結果をもとに、人への安全評価が科学的に行われます。動物に対して発がん性が認められる場合でも、農薬として使用した場合にリスクが無視できると判断された場合は、農薬として許可されます。
確かに、農薬はある量を超えると有害であるのは確かです。しかし、それは農薬だけでなく塩や砂糖などの天然の化学物質にも言えることです。
最近は、天然の物質からも発がん性が発見されています。どんな食品も適度な範囲内で摂取することが大切だと言えるでしょう。
いくら安全と言われたとしても、不安になりながら食べる食事は美味しくないでしょうし、精神衛生上も良いとは言えないでしょう。
もしどうしても心配というのであれば、流水や洗剤などでキレイに洗いながすことをおすすめします。ただし流水では全部を洗い流すことは無理。また野菜用洗剤に抵抗があるという人も多いでしょう。
そこで今注目なのが水素水。水素水は水と同じなので口に入れても問題なく、浸けておくだけで済むので超お手軽です。
※農薬洗浄試験で実証されているのはクロロタロニルという農薬です。
■参考サイト 農林水産省: 農薬の審査報告書
■参考サイト 公益社団法人 緑の安全推進協会: 農薬の安全性Q&A