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有機野菜は農薬を使わない野菜と誤解している方もいますが、農薬を使わないと防除できないなど、やむを得ない場合に限り、天然原料による農薬であれば使用が認められています。現在認められている農薬は、微生物を原料とする殺菌剤など約30種類です。
有機野菜の生産者は、もともと自然に近い農業を目指す人が多いので、農薬の種類や量に気を配っていると考えられますが、農薬を使っている有機野菜があることも覚えておきましょう。
有機野菜を無条件に安全と思い込むのは危険です。有機野菜の定義や、安全性を理解し、正しい知識を持ったうえで購入してください。
有機野菜は、オーガニック野菜とも言い、家畜の糞や米ぬかなどの有機廃棄物を発酵させた肥料を用いた栽培方法や、化学肥料・殺虫剤などの合成された農薬を使わない栽培方法を表す際に用います。
有機野菜の基準は国ごとに異なり、日本では農林水産省が定めた生産条件を満たし、登録認定機関によって適合性が認められないと「有機野菜」という表示ができません。基準は細かく設定されていますが、大まかに以下のような定義があります。
これらの基準を守っているか、どんなプロセスで野菜を作っているかを第三者の機関が厳しくチェックし、この審査に合格してはじめて「有機野菜」と表示できるようになります。
上記の4つの基準を満たした農産物には「JASマーク」の表示を付けることができます。
スーパーなどで野菜のパッケージに「JAS」の表示が入っている野菜を見かけると思いますが、これらは有機野菜ということになります。JASマークが付いていない野菜には、「有機〇〇」や「オーガニック〇〇」の表示ができない決まりがあります。
有機JAS規格の審査に合格するためには、厳しい基準をクリアしなければならず、非常に手間がかかります。単に「儲かるから」というモチベーションだけでは有機野菜を作り続けるのは困難です。
ですから、有機JASマークが付いている野菜は、少なくとも「消費者の安全な野菜を届けたい」という使命感を持った生産者が作っている確率は高いと言えます。
ただし、JASマークは商品そのものに対してのみとなるため、農林水産省の認可を受けていなくても、有機農法で栽培していれば「有機栽培」と広告を出すことは可能です。商品にJASマークの表示がなくても、「有機栽培」と宣伝することは問題ないのです。
もちろん、本当に有機農法で育てている野菜もありますが、有機栽培と偽って販売している可能性も考えられるというわけです。
農薬を使って育てる普通の栽培方法と、有機栽培の違いは「化学的に合成された農薬や肥料を使うか・使わないか」です。化学肥料よりも有機肥料の方がゆっくりと野菜に吸収されるため、有機肥料の方が人体に及ぼす影響のリスクは少ないと考えられます。
一方で、有機野菜で使われる有機肥料を危険視する声もあります。有機肥料は、家畜の糞や人糞、腐葉土、米ぬかなどのガスを発酵させて作ります。
発酵によって生じる熱で病原菌を死滅させますが、発酵が不十分だと糞に含まれる寄生虫の卵や大腸菌などが残ってしまう場合があります。この菌が野菜に移り、洗いが不十分な状態で食べてしまうと食中毒になる危険があるのです。
現在人糞を肥料の材料にしている農家はほとんどないですし、肥料がしっかり発酵すれば寄生虫の卵や大腸菌は死滅するので、そこまで神経質になる話ではありません。
有機野菜は一般的な野菜に比べると安全性に気を配って栽培されている可能性が高いです。しかし農薬が使われているケースもあり、有機肥料による感染リスクもゼロではありません。
農薬の除去には流水洗いが主流です。有機野菜であればこれで十分農薬が取れるでしょう。
野菜用の洗剤も現在多く出回っています。洗剤には食器などにも使う台所洗剤と、ホタテパウダーを使用するものの2つがあります。
いずれも、使用後に流水で30秒以上しっかり洗うといったことや、口に入った際は口をすぐにすすいで、医師に相談するといった注意事項が書かれており、使用上の注意が必要です。
そもそもせっかく有機野菜を買ったのに、洗剤で洗うといったことに抵抗がある人も少なくないでしょう。
農薬をもっとしっかりと除去したい場合は水素水がおすすめです。水素水の浸透力と還元力により、野菜の細かな汚れや農薬を除去してくれるのです。
しかし水素水ならどれでも良いというわけではありません。現在農薬除去のエビデンスを持っているのはアクアバンクの水素水だけ。
実際にアクアバンクの水素水で農薬除去の実験を行ってみたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
※水素水による農薬洗浄試験で実証されているのはクロロタロニルという農薬です。