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お茶の栽培に農薬が必要な理由

お茶のイラスト

健康長寿の飲み物として知られる日本茶。日本人には親しみがある飲み物ですし、日常的に飲んでいる人も多いのではないでしょうか。しかし、この日本茶の栽培にも農薬は使われています。

お茶は、私たち人間が美味しいと感じられるお茶ほど、病害虫の標的になりやすく、どうしても農薬の助けが必要になります。多量な散布は不要ですが、収穫期を避けて年間4~5回程度の防除を行います。

日本の農薬基準は世界基準よりも緩い

茶に散布された農薬は、日光による光分解や雨などの洗い流し、作物の代謝による分解で多くが消失されると考えられています。

日本で定められている農薬使用基準は、人間が毎日一生取り続けても安全な値が設定されていますし、近年は需要の高まりにより「食べるお茶」に準じた厳しい基準へと改正されています。

とはいえ、日本の基準は世界基準に比べると緩いと言われていますし、野菜よりも多くの農薬が散布されているケースもあります。

茶がかかりやすい病気

炭疽病

茶で最も深刻な病気と言われています。葉の病斑を引き起こし、被害が大きくなると葉の減収を招きます。

輪斑病

お茶を摘採した際の傷口から感染する病気です。葉の表面に褐色の病斑を引き起こします。

黒葉腐病

新葉が黒褐色に腐敗する病気です。長雨と湿潤な日が続くと発症しやすいです。

べと病

葉に斑点ができる病気です。ひどくなると灰色のカビが生じます。

つる枯病

葉、果実、節部などに緑褐色、水浸状の斑点が生じ、後に褐色の大型斑点ができてしまいます。

お茶を襲う害虫

茶は害虫による食害が起こりやすいため、病害虫の防除なくして収穫の安定は望めません。

  • 葉を折り畳んで卵を産み、ふ化した幼虫が葉を食害するハマキムシ
  • 樹液を吸うカイガラムシ、葉、茎、枝を吸汁するダニ

など。

お茶を安全に飲むには

安全に日本茶を飲むには、有機栽培の認定を受けているものなど、栽培方法にこだわりを持つ生産者の日本茶を選ぶことが大切です。

もちろん、有機栽培だからと言って100%安心とは言えませんが、どんな場所でどんな農薬を使っているかも分からない製品を選ぶよりはリスクは低いと言えます。

力を入れている生産者やお店のホームページを見ると、栽培に対する想いやストーリーを公開しています。こうした生産者から購入をすれば、日本茶への愛着も深まりますし、お茶の美味しさも倍増するかもしれませんね。