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このページでは、水素水とミネラルウォーターの違いについて調べてみました。生成方法や安全性、効果などで違いが見られます。水素水とミネラルウォーターのメリットはそれぞれ異なるので、違いを知りたい方はぜひチェックしてください。
水素水とミネラルウォーターは生成方法が違います。水素水は、人工的に水素の含有量を増やして生成したものです。水素水の生成方法は以下の3タイプです。
水素ガスを水に注入
水素分子でつくられた非常に細かい気泡が水の中に溶されて高濃度の水素水が生成できます。
もうひとつの生成方法に、高圧力をかけたタンクに水素ガスを入れておき、その中に水をシャワー状に入れるやり方もありますが、すぐに水素が抜けてしまうためあまり使われていません。
電気分解
水をナノレベルの水素水とオゾンに分解して水素水をつくる方法で、主に水素水サーバーで使われています。
マグネシウムを水に投下
プラスチック容器にマグネシウムを内蔵したスティックと水を入れて密封。振って圧力をかけると、水とマグネシウムが化学反応を起こして水素が発生します。
水素水に含まれる水素は、製造用剤として使用される食品添加物です。厚生労働省は1995年から現在まで、食品添加物としての水素は健康に害がないと判断しています。
また、日本医科大学大学院の研究室で行われた動物実験では、水素による副作用はなかったと報告されています。したがって、水素水は安全性が高い飲料だといえるでしょう。
検査の厳しさだけで判断するなら、法律上50の検査項目が設けられている日本の水道水のほうが安全だといえます。
水素水とミネラルウォーターの効果の決定的な違いは、抗酸化力があるかどうかです。水素水に含まれる水素は、体内の活性酸素を水に還元する力を持っています。ミネラルウォーターに含まれているミネラルにもこの力はありますが、日本で販売されているミネラルウォーターにはミネラルが10~20%しか含まれていないため、高い効果は期待できません。
さらに、腸管に刺激を与えるマグネシウムは適量であれば便秘解消効果が期待できますが、大量摂取や高濃度のものだと腹痛や下痢などの副作用を起こす可能性があります。
水素には、悪玉活性酸素と結合して水に変化させる働きがあります。悪玉活性酸素は細胞を酸化させて、動脈硬化や糖尿病、ガンなどを引き起こすとされる物質。この悪玉活性酸素を還元できる飲料として、水素水が期待されています。
一方、ミネラルウォーターにもミネラル成分が含まれており、体の機能を高めてくれるといわれていますが、はっきりした効果は証明されていません。そのため、飲む方の多くは健康効果よりも水分補給を目的としています。
水素水には体内の活性酸素を水に還元する効果が期待されていて、活性酸素が減ることでさまざまなメリットが体にもたらされます。
細胞が健康になると、さまざまな生活習慣病の予防につながります。動脈硬化や脂質異常症にも一定の成果が得られたという臨床試験結果も。血液中のLDL-コレステロール値の低下が見られたそうです。
疲労・睡眠の質の改善についても、健康な被験者26人に0.8ppm~1.2ppmの水素水を1日600ml、毎日4週間飲み続けてもらったところ、睡眠質問票のスコア改善と疲労度計の数値改善という結果が得られています。
生活習慣病の予防や動脈硬化の改善、疲労・睡眠の質の改善などは、水素水を摂取して活性酸素を還元すると受けられるメリットです。
水素水は、飲み方を間違えると効果が薄れてしまうのがデメリットです。ペットボトルや缶などは水素が簡単に逃げてしまうため、飲むときにただの水になっている場合があります。一度容器を開封したら、できるだけ早く飲みきりましょう。
また、水素水は無色かつ無味無臭なので、水素が入っているかどうか飲んだだけでは判断できないのもデメリットです。
水素が十分な量入っていない水を水素水と偽って販売している悪質な業者がいても、飲んだだけでは気づけません。水素水を購入する場合は、販売元が信頼できる会社かどうかをしっかりと確認するのがおすすめです。
ミネラルウォーターに含まれるミネラルはカルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムの4種類。ミネラルは体に取り込まれると、健康バランスを整えてくれる補酵素として働きます。すると、むくみ・便秘の解消やデトックス作用といった健康、ダイエット、美容への効果が期待できます。
ミネラルは、毎日の食べ物からも摂取できる成分です。ただし、特定のミネラルだけを摂り過ぎると他のミネラルとのバランスを乱し、かえって健康を損なう可能性があります。
ミネラルウォーターは硬水と軟水に分かれていて、とくに硬水の摂取には注意が必要です。体に必要な成分が摂れるミネラルウォーターでも、マグネシウムの硬度が高いものは成分の作用によって下痢を引き起こす場合があります。
軟水のほうが調理やお茶に適しているといわれているため、同じミネラルウォーターでも硬水と軟水で使い分けるのがおすすめです。