農薬除去の教科書

農作物に残っている農薬はキケン?

食卓を囲む家族のイメージイラスト

役目を終えた農薬は除去しましょう!

病害虫から農作物を守り、安定供給するためには農薬は必要不可欠な存在。日本では残留農薬の基準値が定められているので、市販の農作物を食べても健康的に問題はありません。だから必要以上に怖がるのはナンセンス。

しかし残留農薬には何の役目もないので、無駄に摂取するぐらいなら除去してしまうのが1番なのです!

農薬が農作物に付くまでを
イラスト解説

  • 流れ01

    品種改良された現在の野菜や果物は、本来持っていた防衛能力がなくなり、病気や害虫に襲われやすいため農薬が欠かせません。

  • 流れ02

    そこで農薬が使われるようになりました。まずノリのような役割をもつ「展着剤」をつけて、農薬が野菜から取れづらくします。

  • 流れ03

    続いて農薬を散布します。展着剤を先に付けているので、雨や風などで簡単に剥がれ落ちないようになっているのです。

  • 流れ04

    この農薬のおかげで、ばい菌や虫から野菜や果物が守られることによって、安定して私たちの食卓に届けられています。

農薬は簡単には落ちない!

農薬が付いたまま食べるイラスト

正しい除去方法を知りましょう

散布した農薬が簡単に落ちないように展着剤を使用するなど、さまざまな工夫がされています。そのため適当に洗っただけでは農薬を落とすことができません!

しっかりと農薬を落とすためには、農薬除去の正しい知識を身につけることが必要なのです!

30秒以上の入念な流水洗いを

流水でしっかりと洗うことで農薬を洗い流すことできます。このとき30秒以上洗うのが肝心。ただし、農薬には水に溶けづらいものもあります。

メリット

  • 水で洗い流すだけなので誰でも簡単に行うことができる
  • 基本的に水道代だけしかかからないので経済的

デメリット

  • 完全には農薬を落としきることができない
  • 寒い季節などは特に手荒れしてしまうことも

強力なアルカリ成分で農薬を分解

食器用洗剤の用途欄に「野菜・果物など」と記載されていれば使用可能です。また野菜用洗剤の中には農薬除去専用のホタテなど天然由来のものもあります。

メリット

  • 洗浄成分が強力で、食中毒も予防できる
  • 流水よりも効果的に農薬を除去することが可能

デメリット

  • 口に入るとキケンなので誤飲の可能性がある
  • しっかりと洗剤を洗い流す手間がある

アメリカでは一般的な方法

ボウルに水をはりそこに重曹を入れます。するとアルカリ性の水溶液ができ、酸性の農薬が中和され、農薬が野菜から離れやすくなると考えられています。

メリット

  • 安価で購入できるので、家計に負担が少ない。
  • 食用の重曹を使うので、万が一口に入った場合も安心

デメリット

  • 漬けすぎると栄養成分が水の中に溶け出してしまう

少しの工夫でしっかり除去

下茹で・皮むき・50度洗いなどを取り入れてみるのもおすすめです。ただし、この方法が適さないものもあったりするので、食材ごとに確認しましょう。

メリット

  • 家庭にあるもので手軽に農薬をカットできる
  • 農薬を落とすだけでなく、野菜のエグみなどもとってくれる作用もある

デメリット

  • 50度洗いは野菜によって時間が違ってくるので注意が必要
  • 料理によってはその方法が適さない場合がある

これが新常識!
農薬は水素水で洗浄しよう

水素水の画像

試験で証明された水素水の農薬除去効果

現在農薬除去の新しい方法として「水素水」が注目されているのをご存知ですか?今まで紹介してきた農薬除去方法のデメリットを払拭しながら、さらに農薬除去のエビデンスが試験により実証されました。

具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか、見ていきましょう。

※なお、試験で実証されたのはクロロタロニルという農薬です。

メリット

  • 漬けておくだけなので手間いらず
  • 再び洗い流す手間がない
  • 飲料水としても使用できるので、誤飲の可能性がなく小さなお子さんがいる家庭でも安心
  • 農薬除去だけでなく洗顔や炊飯など他のことにも多用できる

デメリット

  • ランニングコストがかかってしまう
  • すべての水素水にエビデンスがあるわけではない

農薬除去試験により
認められた水素水

水素水サーバー

第三者機関により
一部の農薬に対して
除去力が実証されました

アクアバンクは水素水による農薬除去を実証するため、日本食品分析センターに依頼し農薬除去試験を行いました。その結果、アクアバンクの水素水には農薬除去の効果が認められたのです。
※試験で実証されたのはクロロタロニルという農薬です。

どうやって農薬を除去するの?

  • 1 ボウルに水を入れている画像

    ボウルに水素水を入れる

    アクアバンクの水素水サーバーからボウルに水をはります。水道水から水素水になるまで約1日ほどかかるので、前日に水は用意しておきましょう。そこに野菜・果物を投入するだけでOK。

  • 2 水素水に野菜を入れている画像

    5分~10分ほど放置

    野菜・果物を浸けること10分。ものによっては目に見えてボウルの中の水素水が濁ってくるのが分かります。もっと効果を実感したい場合は、揉み洗いなどするのも良いでしょう。

  • 3 野菜を取り出している画像

    取り出して調理すればOK

    野菜を取り出します。そのまま口にしても大丈夫ですが、残った水に農薬が付いている可能性があるので、さっと水洗いをすると良いでしょう。あとは調理にあわせてカットするだけ!

  • 実験を行った機関

    アクアバンクは農薬除去の効果を実証するため、日本食品分析センターに農薬除去の実験を依頼。きぬさやを用いて水素水と水道水でどれほど農薬が除去できるかを試験し、水素水の方が農薬を除去できることを証明しました。

  • 実は農薬除去以外にも活用できる!

    アクアバンクの水素水は、農薬除去だけでなくさまざまな場面で活用できるのが特徴。

    例えば、炊飯時に使うとお米がふっくら美味しく炊けたり、歯磨きや洗顔に使用して歯や肌の健康維持、植物の水やりにも適していると言われています。

実際にアクアバンクの水素水で
農薬除去してみました!

農薬除去する食材

本当にアクアバンクの水素水で農薬が除去できるのか、市販の野菜を購入してきて実際に試してみました。どれぐらい取れるのか、どんな風に農薬が取れるのか、取ったあとの味は?気になる結果はいかに!?

まずは相手を知ることから始めよう!
農薬の基礎知識

大切なのは農薬とどう向き合うか

農薬ってどんなもの、なぜ必要なのかなど、農薬に関する情報をまとめています。まずは農薬についてしっかりと知識をつけて、農薬とどう向き合っていくか考えましょう。

Q&A
農薬にまつわるウソ・ホント

残留農薬と聞くと、健康を脅かすものと捉えている方が多いと思います。しかし、農薬がなかったらどうでしょう?野菜の収穫量は激減し、農家は大打撃…。野菜の値段は高騰することでしょう。

そこで農薬に関する噂をQ&A方式で、農薬にまつわる噂を検証してみました。

農薬はカラダに悪いって本当?

国産・外国産問わず、多くの野菜や果物に使われている農薬。「体に悪そう」と、漠然としたイメージを持っている方が大半でしょう。でも、どれほどの農薬を摂り、どれだけ摂取すると体に影響があるのか?知っている方は少ないようです。農薬がどれほど悪いものなのか、その真偽を調べてみました。

無農薬野菜は本当に農薬を使ってないの?

多くの人が安全・安心だと思っている無農薬野菜。実は無農薬野菜を謳っていても、農薬が使われている可能性があることをご存知でしょうか。安心して野菜を選ぶために、知っておきたい知識をお伝えします。

有機野菜も農薬を使っているってホント?

体に良いイメージのある有機野菜。農薬を使っていない野菜と思っている人もいますが、一部の農薬の使用は認められています。意外と知られていない、有機野菜の認定基準や安全性について詳しくご紹介します。

国産野菜だから安全でしょ?

国産野菜は少し高めだけど安心、輸入野菜は安いけれど安全性が気になる、といったイメージを持っている方が多いようです。しかし、実際には日本の農薬基準は世界水準に比べてかなり緩いと言われています。日本と海外の農薬基準の違いについて解説します。

種類別
野菜・果物に使われている
農薬をチェック

私たち日本人には「国産なら大丈夫」という安心神話が根付いていますが、日本の基準は緩く、海外では農薬大国と認識されています。特に、農薬の規制が厳しいEUでは日本の農作物は輸出できないことも。ここでは野菜・果物ごとにどのような病害虫にかかりやすいのか、安全に食べる対策について紹介します。

  • 米

    日本人の主食であるお米の栽培にも、農薬が使われています。最近は、無農薬米や減農薬米が登場していますが、稲は害虫の影響を非常に受けやすい作物なので、安定した収穫量を確保するためには農薬に頼らざるを得ません。お米を毎日食べても体に影響はないのでしょうか?

  • りんごりんご

    冬の果物を代表するりんご。日本人にとって馴染み深い果物ですね。そんな、親しみのある印象とは裏腹に、りんごはアメリカの果物・野菜の中で農薬の使用量がワースト2位。りんご栽培では、多くの農薬が使われていることが明らかになっています。

  • かんきつ類かんきつ類

    みかんなどのかんきつ類は、病害虫に襲われやすい作物です。被害が深刻化すると、果実が変色して収穫不可能になることもあります。そのため、かんきつ類は年20回以上の農薬が散布されているのが現状です。

  • なし

    梨は病気に弱い作物で、生産者が丹精込めて育てていても、大きな被害を受けることも少なくありません。梨に農薬が使われる意味や、農薬を除去する方法についてまとめました。

  • かき

    一般家庭でも柿の木を植えているのを見かけるくらいですから、比較的、育てやすいと言えます。しかし、ほかの果実類と同様に病害虫の被害を防ぐことは難しく、スーパー等に並ぶかきは農薬が使われています。

  • ぶどうぶどう

    ぶどうも病害虫の被害を受けやすく、アメリカの農薬ランキングではワースト6位に位置しています。ぶどうの栽培に農薬が必要な理由、残留農薬を最小限にするためのポイントをまとめました。

  • いちごいちご

    数ある野菜・果物のなかで農薬使用量が最も多いのがいちごです。いちごは、りんごやみかんのように皮で覆われているわけではなく、果実をそのまま食べるため、残留農薬の影響も受けやすい食べ物です。キレイに農薬を落としてから食べることをおすすめします。

  • もも

    本来、ももは収穫までに3年程かかるため、収穫を早めるために農薬が使われるようになりました。また、ももは病気や害虫にも弱いため、農薬を使わずに収穫するのは困難です。ももの残留農薬の基準や、安全に食べる方法を解説します。

  • メロンメロン

    メロンは農薬が必要になるような条件では生育しないため、いちごやリンゴのように多量の農薬を使うことはありません。しかし、それでもメロンを襲う病害虫は存在するため、完全な無農薬栽培は難しいようです。メロンを安全に食べるためのポイントを覚えておきましょう。

  • 茶お茶

    実は、お茶の栽培にも農薬が使われています。私たち人間が美味しいと感じられるお茶ほど、病害虫の標的になりやすく、多量な散布は不要ですが、収穫期を避けて年間4~5回程度の防除を行います。できるだけ安全な日本茶を選ぶためのポイントをまとめています。

  • きゅうりきゅうり

    きゅうりは、うどんこ病やべ病に感染しやすく、ネコブセンチュウやオンシツコナジラミなどの害虫に襲われやすいと言われています。そのためきゅうりの栽培には農薬が欠かせないのです。ここではきゅうりに残った農薬の除去方法や美味しい食べ方などを紹介していきます。

  • なすなす

    なすは半枯病や褐紋病などの病気や、テントウムシダマシやウスミドリメクラカメムシなどの病害虫にかかりやすい野菜のため、安定して供給するためには農薬が欠かせません。ここではなすに付いた残留農薬の落とし方や安全に食べる方法を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

  • トマトトマト

    サラダやイタリア料理など、日本の食卓に欠かせない存在のトマトは、病害虫に弱い病気のため農薬で防虫や殺菌が欠かせません。ここでは実際にトマトにどのような農薬を使用しているのか、また農薬除去の方法を紹介しています。

  • ほうれん草ほうれん草

    緑黄色野菜の中でも栄養価が高く、おひたしや炒めものなど日本の食卓には欠かせない食材のほうれん草。なぜほうれん草の栽培に農薬が必要なのか、またほうれん草に残った農薬の除去方法などを紹介します。

  • キャベツキャベツ

    涼しい気候を好むと言われているキャベツですが、土質を選ばず、比較的栽培しやすいと言われています。しかし農薬は必要不可欠なのも現状です。ここではなぜキャベツに農薬が必要なのか、またキャベツの農薬除去方法について説明していきます。